北野ちぐさの相場のつぶやき

6月6日のつぶやき

「インドネシア・ルピアが2年半ぶりの安値更新」

アジア通貨のなかでもルピアの下落が目立ちます。最大の要因は世界情勢の不透明感による海外資金の流出であり、一部では通貨暴落の懸念も取り上げられています。ただ、インドネシアの対外債務残高は対GDP比で2007年の31%から2010年の25%まで低下。対外債務残高に占める短期債務比率は2010年が18%と、他のアジア諸国に比べ低水準にとどまります。4月の外貨準備高は1164億米ドルと、2007年末の2倍に拡大。政府もルピアの安定化に向けて動き出しており、現段階ではそこまで懸念する必要はないと思います。