北野ちぐさの相場のつぶやき

7月11日のつぶやき

「タイとマレーシアの経済が好調な理由」

輸出依存度が高く、世界景気と連動性が強いはずのタイやマレーシアの経済が比較的好調な理由のひとつに、「賃金引き上げ」が挙げられます。タイは4月に法定最低賃金の引き上げを実施(バンコクなど1都6県で日額300バーツ(約750円)等)。マレーシアでも今年、公務員給与が引き上げられたほか、法定最低賃金の導入を発表(マレー半島部で月額900リンギ(約22500円)等)、来年にも実施される見込みです。賃金引き上げは企業にとってコスト増につながる反面、家計の購買力を向上させ、景気を下支えする側面もあるのです。