ライツ・オファリングとは
新株予約権無償割当(ライツ・オファリング)とは、既存の株主に対して新株予約権を無償で割当て、割当てを受けた株主は、新株予約権の行使と、権利行使価額の払込みにより、新たに普通株式を取得することができる上場会社の株主割当増資の一つです。
新株予約権が一定の期間証券取引所に上場することから、株主は以下の投資行動をとることが可能になります。
- 持分比率の低下を避けたい場合
- 追加出資を避けたい場合
なお、権利行使期間内に行使されなかった新株予約権については失権(消滅)し、新株予約権の保有者は株式を取得する権利を失います。
ライツ・オファリングの一般的なスケジュール
新株予約権の |
割当基準日時点での株式保有者に対して、新株予約権が割当てられます。 |
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新株予約権 |
割当基準日の株主に、保有株数に応じて新株予約権が割当てられます。また、この日から新株予約権が取引所に上場するため、取引所にて売買を行うことができます。 |
新株予約権 |
新株予約権取得者に対し、発行体から株主割当通知書が送られます。 |
新株予約権の |
新株予約権の権利を行使するための手続きがこの日より受付けられます。新株予約権の保有者は1個あたりについて定められた権利行使価額を払込むことにより、新株予約権1個につきあらかじめ定められた株数を取得できます。 |
新株予約権の |
この日で新株予約権が上場廃止となるため、取引所にて売買ができなくなります。 |
新株予約権の |
新株予約権の権利行使手続きはこの日で終了します。この日までに権利行使の手続きを行わず、売却もしなかった場合、新株予約権は失権(消滅)します。 |
ライツ・オファリングの種類
ライツ・オファリングには、「コミットメント型」と「ノンコミットメント型」の2つの種類があります。種類の違いにより、権利行使期間満了後まで未行使だった際の新株予約権の取扱いが異なります。
コミットメント型 |
発行会社が主幹事証券会社との間で引受契約を締結することで、発行会社の資金調達額が確定する資金調達方法です。権利行使期間終了日までに行使されなかった新株予約権は、発行会社が取得しその対価が「配当金領収証方式」で支払われます。但し支払額が0円となる可能性もあります。 |
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ノンコミットメント型 |
発行会社が主幹事証券会社との間で引受契約を締結しない資金調達方法です。権利行使期間終了日までに行使されなかった新株予約権は権利消滅(無価値化)となります。 |
新株予約権のご注文方法および委託手数料
新株予約権を市場でお取引される場合は、国内株式と同様に「売り」「買い」いただけます。委託手数料は、国内株式の委託手数料に準じます。
新株予約権の行使
新株予約権を市場で売却せず権利行使をご希望の場合は、書類での申込など事務手続きがございます。
権利行使手続期限がございますので、期日間際の場合間に合わないこともありえますので、
お早めにコールセンター
0120-311-434
または 担当部店 にご相談ください。
必要書類
ご注意事項
- 権利行使を行う場合は「行使代金」および「権利行使手数料」をあらかじめお振込みください。
- 権利行使期限までに市場での売却または行使をされなかった場合は、権利行使期間満了のため自動で出庫(権利消滅)となります。(コミットメント型の場合は全部取得の手続き後に残高が抹消されます)
- 権利行使された預りは特定口座⇒特定、非特定口座⇒非特定、NISA口座⇒NISA口座へ自動入庫されます。(但し、NISA口座にて市場で買付した新株予約権を権利行使する場合は、非特定預りに変更いただいた後に非特定口座として権利行使することになります)
- 上場日および権利行使期間が短期間となっておりますのでご注意ください。
権利行使手数料
新株予約権の権利行使に係る手数料は、1銘柄毎に行使により取得した株式10単元まで764円(税込)、10単元を超える場合には1単元毎に75円(税込)を加えた金額となります。(1単元に満たない分は切り上げて1単元と換算します)
金融商品等の取引に関するリスクおよび留意点等
金融商品等にご投資いただく際には、各商品等で所定の手数料や諸費用等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格等の変動による損失が生じるおそれがあります。金融商品等の取引に際しては、当該商品等の契約締結前交付書面等をよくお読みください。